カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カブトムシの大きさの秘密①「自然界で極稀に見られる”カブトムシの大型化・小型化”の原因」(「幼虫の栄養過剰や栄養失調」が原因ではなく、「幼虫の発育速度が遅いこと・速いこと」が原因。健康な「オオカブト」「ミニカブト」に育てるには、単なる「幼虫のエサの質と量の調整」ではなく「幼虫の発育速度の調整」が必要)

例年、夏休みも終わる頃になると「飼育していたカブトムシが卵を産んだので、幼虫を育てたい」という相談が相次ぐ。但し、どの家庭も一度はカブトムシの幼虫飼育の経験があるので、その内容は昔と違って専門的だ。「出来るだけ赤いカブトムシに育てたい」と…

急激な気温変化に伴うカブトムシの突然死。その理由と対策(昆虫類は気温の変動に伴って体温が変化する変温動物であるため、「急激な気温変化」に非常に弱く、寿命を縮める要因になる。釣り名人「急激な水温変化に伴う魚の突然死と同じ。魚の場合は水合わせを行って突然死を防いでいる」)

例年「子供が夏休みに入った頃に、購入したカブトムシや採集したカブトムシがすぐ死んでしまった」という話をよく聞く。前々回「カブトムシの寿命が尽きる時期」で述べたように、カブトムシの成虫の寿命は平均1.5カ月(1~3ヶ月)と短く、先日寿命が尽き…

「夏の風物詩、カブトムシ」の世代を超えた人気の秘密(カブトムシは、子供たちの夏休みに合わせて姿を現し、子供たちのお盆の墓参りを見届けて一斉に散ってゆく。その姿を通して、子供たちは「命に限りがある事」を心に刻み、大人たちは残りの人生を照らし合わせ「命の儚さ(はかなさ)」を風情として感じ取る)

1.カブトムシは、クワガタと比べ、圧倒的に寿命が短い 前回、「カブトムシの寿命が尽きる時期」について述べたように、カブトムシの成虫の寿命は平均1.5カ月(1~3ヶ月)と短く、生存期間はほぼ夏季に限定される(初夏、仲夏、晩夏)。一方、クワガタの…

カブトムシの寿命が尽きる時期(カブトムシの寿命は、樹液の量に左右され、樹液の量は日照時間の長さに左右されるため、寿命が尽きる時期は羽化した時期(初夏、仲夏、晩夏)によって決まる。今年は記録的な猛暑の影響もあったようだ。飼育中の4匹のカブトムシも、お盆に入り2匹の寿命が尽きた)

1.カブトムシの寿命が尽きる時期 【お盆休み番外編】で「小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する傾向がある」と述べた。それでは、カブトムシの大きさの違いによって「カブトムシの寿命が尽きる時期」に違いがあるのだろう…

【お盆休み番外編②】毎年お盆を迎える晩夏の頃から、実家の庭先に現れる大きなカブトムシの話(「広大な雑木林には居なかったカブトムシが、小さな雑木林で生息を始めた理由」)

前回述べた「実家の庭先に飛び込んで来た大きなカブトムシ(実測75ミリ)」は、お盆明け早々に、東京都心の知人宅へもらわれたようだ。当初、実家では近所の子供たちにあげようと思っていたが、近所の子供たちはお盆の最中にもっと大きなカブトムシを捕獲…

【お盆休み番外編①】毎年お盆を迎える晩夏の頃から、実家の庭先に現れる大きなカブトムシの話(「小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する理由」)

1.実家ではお盆を迎える頃から「夏の風物詩、カブトムシ」がやってくる 今年もお盆は実家へ墓参り。カブトムシの事は忘れて・・と思いきや、実家の玄関を開けるなり、目に飛び込んで来たのは小さな飼育ケース。中には、昼間から昆虫ゼリーに食いつく大きな…

カブトムシの餌場の秘密④(釣り名人は、カブトムシやクワガタの採集名人でもある理由「魚釣りも昆虫採集も、餌場調査が勝敗を分ける。何事もムリ・ムダ・ムラを省くのが名人の鉄則」

前回、「去年の夏に樹液を出していた木が、翌年も樹液を出すとは限らない。カブトムシやクワガタの餌場(樹液を出す木)は、毎年、刻々と変化するものなのだ。やはり、カブトムシやクワガタを採集するには、毎年、餌場(樹液を出す木)を事前に調査すること…

カブトムシの餌場の秘密③(去年の夏に樹液を出していた木が、翌年は樹液を出さなくなる理由「ボクトウガ等の幼虫が樹木の穴に入り込まない限り、新しい樹皮が生成され樹木の穴が塞がれる」

「去年の夏に樹液を出していたクヌギ等の木を、翌年の夏に見に行ったら、樹液が全く出ていなかった」という事がよくある。それは、何故だろうか? 1.去年の夏に樹液を出していた木が、翌年は樹液を出さなくなる理由 (1)まず、「樹木に穴を開ける害虫(…

カブトムシの餌場の秘密②(「樹液を出す木」は樹木に覆われた薄暗い森より、開けた高台や川辺に多い理由「樹液の甘い糖分は光合成により作られる」)

前回、「整備された公園ほど樹液を出す木が少ない。それは、”樹木に穴を開ける害虫(カミキリムシやススメバチ)”を頻繁に満遍なく駆除してしまうため」と述べた。それでは、カミキリムシやススメバチの駆除を行っていない場所なら、例えば、里山や雑木林や…

カブトムシの餌場の秘密①(整備された都市部の公園ほどカブトムシが居ない理由「”樹木に穴を開ける害虫”が満遍なく駆除されるため”樹液を出す木”が無い。樹木を守りつつ、カブトムシが生息できる公園を作るなら、人工的に餌場を作るしかない」)

猫たちのために久しぶりにカブトムシを飼育して、ふと疑問に思ったことがある。 整備された都市部の公園(総合公園や緑地公園)ほど、カブトムシやクワガタが居ないのは何故だろうか?(以下、「公園」とは、小さな児童公園ではなく、樹木が生い茂った総合公…

台風一過のカブトムシの様子(3匹のオスは元気だが、羽化不全のメスの左足2本に「鍵爪の欠損」が見つかった。「鍵爪の欠損」は寿命が近づいていることを意味する。やはり羽化不全の個体は寿命が短いようだ)

昨日から今朝にかけて、台風13号が関東に接近した。昨夜は、ベランダのカブトムシに餌をあげてすぐベランダの雨戸(シャッター)も閉めてしまった。少し心配だったが、今朝、飼育ケースの様子を見ると、普段通りに見えたが・・、羽化不全のメスの左足2本に…

猫とカブトムシ⑤(猫たちがカブトムシを襲わなかった理由(AI「人工知能」の視点から)「”猫の知能は人間の3歳程度”だが、それを補っても余りある知性を9000年前から猫は持っていた。だから”ネコはありのままで完璧だった”」

「猫はカブトムシを襲ってしまうのでは?」この疑問に対し、これまで「人類と猫の歴史的視点」と「猫のDNA調査に基づく科学的視点」の両面から、考察してきた。今回はさらに、コンピュータの最先端技術であるAI「人工知能」の視点から考察してみよう。 1.…

猫とカブトムシ④(夏の風物詩と言えばカブトムシ。カブトムシと言えばケンカ。カブトムシのケンカを初めて見る猫たち)

1.夏の風物詩と言えばカブトムシ 先日、隣町のホームセンターへ立ち寄ったら、カブトムシの成虫販売コーナが盛況だった。カブトムシのシーズンはまだ続きそうだ。 猫は、朝夕の薄明りの時間帯が、最も活発になる。早朝、猫たちに食事を与えたついでに、ベ…

猫とカブトムシ③(”猫が居る住居にはゴキブリが居ない”と言われる理由「カブトムシと違って集団生活を行うゴキブリやネズミは、猫に襲われた経験を仲間に伝えて、徐々に姿を消していく」)

「猫が居る住居にはゴキブリが居ない」とよく言われる。確かに、猫たちが家に来てからはゴキブリの姿を見たことは無い。しかし、猫たちがゴキブリを殺した形跡はどこにも無い。それでは、なぜ、猫が居る住居にはゴキブリが居ないのだろうか?集団生活を行う…

猫とカブトムシ②(猫たちがカブトムシを襲わなかった理由(「猫のDNA調査」に基づく科学的視点から)「”ネコはありのままで完璧だった”と研究者、猫には他の動物と違った知性があった」)

「猫はカブトムシを襲ってしまうのでは?」その疑問に対し、前回は、「人類と猫」の歴史的視点から、考察してみた。今回は、「猫のDNA調査」に基づく科学的視点から、これを考察してみよう。 1.前回の考察の要点(「人類と猫」の歴史的視点から) 昔から、…

猫とカブトムシ①(猫たちがカブトムシを襲わなかった理由(「人類と猫」の歴史的視点から)「”人間に教えられなくても”、カブトムシを世話する人間の行動を見て”カブトムシは敵ではなく仲間だ”と理解した」)

「猫はカブトムシを襲ってしまうのでは?」そう疑問に思う人も多いだろう。 1.猫の知能は、人間の3歳程度 一般に「猫の知能は、人間の3歳程度」と言われる。人間の3歳程度なら、カブトムシに悪戯(いたずら)をするのも無理はない。飼育ケースを倒した…

カブトムシの交尾事故の原因と予防策(「生殖器成熟期間確保(後食日以降1週間)」と「ハンドペアリングによる交尾体勢確保」)

カブトムシを飼育していると、交尾の翌日にカブトムシが死んでしまう事がよくある。交尾の際に、カブトムシの体が損傷する事故だ。多くの場合、致命傷になるため、事故が発生した後の「具体的な対処法は見つかっていない」とされる。 1.カブトムシの交尾事…

カブトムシを長生きさせるためのハンドペアリング(唯一のメスは羽化不全のため、大事をとってハンドペアリングを行う)

1匹目オス:サイズ(小)、色(赤)、蛹化6/20、羽化7/6、後食7/144匹目メス:サイズ(小)、色(茶)、蛹化6/27、羽化7/12、後食7/21 4匹全てが後食から10日以上経過し、交尾が可能となった。これで、オスとメスを同一ケースに入れて飼育し、交尾させる…

カブトムシの色の秘密③(カブトムシの色(赤色・茶色・黒色)は、サナギの色(白色・黄色・茶色)から推測出来る)

カブトムシの色(赤色・茶色・黒色)は、サナギの色(白色・黄色・茶色)から推測出来ないだろうか? 以下の写真は、4匹のカブトムシの「蛹化当日のサナギの色(白色・黄色・茶色)」と「成虫の色(赤色・茶色・黒色)」の比較写真である。 1.「蛹化当日…