カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

【お盆休み番外編①】毎年お盆を迎える晩夏の頃から、実家の庭先に現れる大きなカブトムシの話(「小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する理由」)

1.実家ではお盆を迎える頃から「夏の風物詩、カブトムシ」がやってくる

今年もお盆は実家へ墓参り。カブトムシの事は忘れて・・と思いきや、実家の玄関を開けるなり、目に飛び込んで来たのは小さな飼育ケース。中には、昼間から昆虫ゼリーに食いつく大きなカブトムシが1匹。8月13日の朝に実家の庭先に飛び込んで来たという。半日ほど庭先に放置していたが、日差しが強くなっても、庭から逃げない。そこで、お盆明けにでも、近所の子供達にあげようと捕獲したという。昆虫マットは無いので、近くの雑木林の土を入れたそうだ。このように、実家では、毎年お盆を迎える晩夏の頃から、ようやく「夏の風物詩、カブトムシ」がやってくる。

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(今年も実家ではお盆を迎える頃になって、ようやくカブトムシがやってきた) 

2.実測75ミリのカブトムシは「小さいカブトムシ」

比較的大きなカブトムシなので計測してみた。実測75ミリ。今年幼虫から飼育を始めた4匹のカブトムシは45~60ミリだ。だから、大きなカブトムシだと思うのだが、実家では「小さいカブトムシ」と呼ばれていた。

7月8日のブログで「 実家で、カブトムシの最盛期を過ぎた8月お盆過ぎに、通常の2倍の大型のカブトムシが何度か現れ、9月末まで生きていたという話は聞いたことがある」と書いたように、毎年お盆を迎える晩夏の頃から、実家の庭先には非常に大きなカブトムシがやってくる。だから、今年初のカブトムシ(実測75ミリ)は、例年に比べると「小さいカブトムシ」なのだそうだ。

3.小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する

昨年までは「大きなカブトムシほど晩夏に出現する」というのは、実家の近所に限ったことだと思っていた。しかし、今年明らかになった以下の3つの事実から、実家に限らず、「小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する傾向がある」ようだ。

(1)7月8日のブログで「6月にペットショップでカブトムシの幼虫4匹を購入した際に、既にカブトムシの成虫も販売されていたのだが、どれも小型のカブトムシばかりだった」と書いたように、初夏に見られるカブトムシは非常に小さい。

(2)一方で、毎年お盆を迎える晩夏の頃から、実家の庭先に現れるカブトムシは非常に大きなカブトムシばかりだ。

(3)また、今年幼虫から飼育を始めた4匹のカブトムシの観察データを並べてみると、大きなカブトムシほど「蛹化時期」「羽化時期」「後食時期」の全てが遅いことがわかる(比較しやすいように、角が短いメスを除いてオスだけ並べてみる)。

1匹目オス:サイズ(小)、色(赤)、蛹化6/20、羽化7/6、後食7/14
2匹目オス:サイズ(中)、色(茶)、蛹化6/27、羽化7/11、後食7/18
3匹目オス:サイズ(大)、色(黒)、蛹化6/30、羽化7/12、後食7/20

4.小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する理由

このように、「小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する傾向がある」のは何故だろう?そもそも、カブトムシは成虫になってから大きくなることはない。カブトムシの成虫の大きさは、幼虫の大きさで決まるからだ。初夏に見られるカブトムシは幼虫期間(幼虫の発育期聞)が短い。だから、小型のカブトムシばかりなのだろう。一方、晩夏にみ見られるカブトムシは幼虫期間(幼虫の発育期聞)が長い。だから、大型のカブトムシばかりなのだろう。

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(8月13日、実家の庭先に飛び込んで来た実測75ミリのカブトムシ)