カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

トラブル(原因と対策)

急激な気温変化に伴うカブトムシの突然死。その理由と対策(昆虫類は気温の変動に伴って体温が変化する変温動物であるため、「急激な気温変化」に非常に弱く、寿命を縮める要因になる。釣り名人「急激な水温変化に伴う魚の突然死と同じ。魚の場合は水合わせを行って突然死を防いでいる」)

例年「子供が夏休みに入った頃に、購入したカブトムシや採集したカブトムシがすぐ死んでしまった」という話をよく聞く。前々回「カブトムシの寿命が尽きる時期」で述べたように、カブトムシの成虫の寿命は平均1.5カ月(1~3ヶ月)と短く、先日寿命が尽き…

カブトムシの交尾事故の原因と予防策(「生殖器成熟期間確保(後食日以降1週間)」と「ハンドペアリングによる交尾体勢確保」)

カブトムシを飼育していると、交尾の翌日にカブトムシが死んでしまう事がよくある。交尾の際に、カブトムシの体が損傷する事故だ。多くの場合、致命傷になるため、事故が発生した後の「具体的な対処法は見つかっていない」とされる。 1.カブトムシの交尾事…

エサ皿改善の効果(カブトムシがエサを食べるには、自然界と同じように、「餌場」(エサ皿)にしっかりつかまる必要がある)

自然界のカブトムシにとって、「餌」は樹液であり、「餌場」は樹液の出る木の幹だ。高い場所にあるため「餌」(樹液)を食べるには「餌場」(木の幹)にしっかりつかまる必要がある。 同様に、飼育ケース内のカブトムシも、「餌」(昆虫ゼリー)を食べるには…

エサ皿改善の必要性(エサ皿がマットに沈んでしまった場合の問題点と対策)

1.現状(エサ皿がマットに沈んでしまう) (1)1匹目が羽化した際、エサ皿は、購入した昆虫ゼリーに付属品として付いていたプラスティック製のエサ皿1つを使っていた。 (2)しかし、このエサ皿は、朝になると、マットに沈んでいることが多かった。 (…

カブトムシの飼育に伴う匂いの原因と対策(飼育ケースの中は天然素材で消臭し、部屋の中は即効性素材で消臭する)

子供がカブトムシを採集してきても、カブトムシを部屋に入れるのを嫌い、庭先やベランダで飼育する家庭は多い。また、庭先やベランダに置いてある飼育ケースを安心して室内に持ち込めないという家庭も多いだろう。その理由としてよく挙げられるのは「カブト…

カブトムシが脱走する理由(光、餌、異性)と対策(予防策と防止策)

1.カブトムシが脱走する理由 羽化したばかりのカブトムシは、骨格や内臓が十分に成熟するまで、約1~2週間、地中の蛹室の中に留まる。羽化2週目以降(羽化7日~10日後)になると、様々な刺激に対する感覚器官も成熟し、刺激(光、餌、異性)を求めて…

カブトムシを無傷で長生きさせる方法(多頭飼育に伴う消耗・短命化の原因と対策)

1.猫とカブトムシ 当初、カブトムシの蛹(サナギ)が羽化したら、広い小動物用ケージでまとめて飼育しようと考えていたのだが・・問題がある。多頭飼育に伴う消耗・短命化だ。 カブトムシの成虫の寿命は約1か月だ。虫好きな猫達のために、わざわざ幼虫か…

カブトムシの飼育に伴うコバエ対策(コバエが集まる理由2つと対応策4つ)

1.猫とカブトムシ カブトムシを飼育していなくても、夏になると部屋の中にコバエや蚊やダニは侵入してくる。コバエでさえ、体長はわずか2ミリ程度だ。どんな建物であろうと換気口や排水溝がある以上、コバエや蚊やダニは容易に侵入してくる。 ただ、カブ…

よくあるカブトムシの羽化不全の対処法2つ(薄い羽(後翅)が厚い羽(前翅)の下へ織り畳まれないケース))

カブトムシの羽化不全のケースのうち、「薄い羽(後翅)が厚い羽(前翅)の下へ織り畳まれないケース」は非常に多い。 1.羽化不全の代表例 今朝、人工蛹室で羽化したメスのカブトムシの写真 (今朝の観察の時点では、「 左側の薄い羽の折り畳みがまだ十分…

カブトムシの幼虫がマットの上に出てくる原因と対策

今日も猫たちは、カブトムシの幼虫に夢中だ。 まるで、自分の子供を見守っているようだ。 正直なところ、猫たちがこれほどカブトムシの幼虫に興味を持つとは思わなかった。 ふと猫の視線の先に目をやると、カブトムシの幼虫がマットの上に出ている。 マット…