カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

カブトムシの幼虫の発育

カブトムシと地球温暖化⑥「夏の昆虫たちの最後の砦(とりで)”雑木林の地温”の限界」(”初冬のカブトムシ”「温暖化が心配です。吐く息を止めなくても大丈夫ですか?」。飼い主「大丈夫です。念のため、専門家に聞いてみよう」。国立環境研究所「私たちが呼吸によって吐き出すCO2はもともと大気中に存在したものなのです。ですから、いくら呼吸をしても大気中のCO2を増やしも減らしもしません」。”初冬のカブトムシ”「安心しました。あとはあの記事を書いてくれたら、心置き無く天国へ行けます」。飼い主「??」)

(12/2撮影、今日(12/2)で羽化後144日目を迎えた2匹目オス(茶)) 2匹目オス(茶)「温暖化が心配です。吐く息を止めなくても大丈夫ですか?」 飼い主「大丈夫です。念のため、専門家に聞いてみよう」 国立環境研究所「私たちが呼吸によって吐き出すCO2…

カブトムシと地球温暖化③「昆虫の高温障害の仕組みと温度域と症状」(外気温が「発育有効温度帯」の上限に近づくほど昆虫の「発育・反応速度」は速くなる。しかし、外気温が「高温障害温度域」に突入すると、高温によるストレスにより昆虫の「発育・反応速度」は逆に遅くなる(生理的障害・産卵不能障害)。更に外気温が「発育有効温度帯」の上限を突破すると昆虫は発育・活動を停止し死に至る(致死・即死))

(10月上旬の近所の公園。10/7は真夏日(最高32.3℃、最低23.9℃)。緑が濃い) ⇩ (10月末の近所の公園 10/31の気温(最高19.9℃、最低11.9℃)。やや紅葉) 前回「カブトムシと地球温暖化②」で述べたように、「気象庁の地球温暖化予測情報」の通りならば、今世…

カブトムシの幼虫の季節的垂直移動「屋外幼虫飼育の場合、10月下旬以降はマットの深さは30~40cmは必要」(天国の1匹目(赤)「遅いな~2匹目(茶)、”後からすぐ行くよ”って言ってたのに・・」猫達「2匹目(茶)が冬眠しそうだニャン」2匹目(茶)「ごめんよ1匹目。ベランダから室内へ引っ越した。居心地良いから、もうしばらくこっちにいる!」天国の1匹目(赤)「そんなバナナ!」)

(ベランダから室内へ引越した2匹目オス(茶)約70mm 羽化後97日目) 1.土壌昆虫の「季節的垂直移動」 カブトムシの幼虫をベランダ等で屋外飼育している家庭も多い。その際、注意してほしいのはマットの深さである。10月下旬以降は30~40cmは必要であ…

カブトムシの大きさの秘密⑤「”温度ーサイズ則””ベルクマンの法則”の視点で見る”太古の地球温暖化PETM”」(研究者「地球上のすべての化石燃料が燃やされると、地球の平均気温は2300年までに8℃上昇する」「5500万年前の温暖化では、数千年の間に甲虫類などの大きさが50~75%小さくなっていた」「昆虫類などの変温動物は温暖化の影響をダイレクトに受ける。気温が摂氏1度上がるごとに代謝が約10%活発になり小型化する」)

(毎年、秋分の頃の気温は年平均気温に近づく。釣りシーズン到来だ) 1.「昆虫の高温障害」 (1)「世界の大型のカブトムシ」は「高地性種」 「カブトムシの大きさの秘密④」で述べたように、「世界のカブトムシ」の中でも「世界最大」「アジア最大」と呼…

カブトムシの大きさの秘密④「”温度ーサイズ則”の視点で見る”世界のカブトムシ”」(「中南米のヘラクレスオオカブト属」「東南アジアのアトラスオオカブト属」の中でも”世界最大””アジア最大”と呼ばれる大型種ほど、標高が高く涼しい高山帯に生息する。一方、「東アジアのカブトムシ属カブトムシ種」の中でも”ミニカブト”と呼ばれる小型亜種ほど、温帯地域より低緯度の暖かい亜熱帯・熱帯地域に生息する)

(昼夜の長さが等しくなる秋分から釣りシーズン。9/9に近所の川を事前調査) 1.「カブトムシの大きさの秘密①~③」で述べたように、「温度ーサイズ則」(temperature-size rule)は特に「変温動物」である魚類や昆虫類に当てはまる (1)「変温動物」で…

カブトムシの大きさの秘密③「同一生息地(栄養環境)では生息深度の地温の違いが”幼虫期の発育速度”と”成虫の大きさ”を決定づける」(各深度の地温は、昼夜の長さが等しくなる春分・秋分の頃に「表層=中層=深層」となり、「春から夏にかけての気温上昇」に伴い「表層>中層>深層」となり、「秋から冬にかけての気温低下」に伴い「表層<中層<深層」となる)

前回、以下のように述べた。 「有効積算温度の法則」及び「温度ーサイズ則」によれば、カブトムシの幼虫が「発育速度」を変えて「大型化・小型化」する仕組みは、以下のように説明できる。 (1)外気温が「発育有効温度帯」の上限(最高発育限界温度)に近…

カブトムシの大きさの秘密②「幼虫が”発育速度”を変えて”大型化・小型化”する仕組み」(「有効積算温度の法則」「温度ーサイズ則」。昆虫は変温動物であるため、発育に適した温度帯の範囲では、外気温が上がるほど幼虫期の発育速度は速まり、成虫サイズが小さくなる。逆に、外気温が下がるほど幼虫期の発育速度は遅くなり、成虫サイズが大きくなる)

前回、以下のように述べた。 (1)「カブトムシの初夏(6月上旬頃)の小型化」は「幼虫の発育速度が速いこと」が原因であり、「カブトムシの晩夏(8月上旬頃)の大型化」は「幼虫の発育速度が遅いこと」が原因である。(2)したがって、これを飼育ケース…

カブトムシの大きさの秘密①「自然界で極稀に見られる”カブトムシの大型化・小型化”の原因」(「幼虫の栄養過剰や栄養失調」が原因ではなく、「幼虫の発育速度が遅いこと・速いこと」が原因。健康な「オオカブト」「ミニカブト」に育てるには、単なる「幼虫のエサの質と量の調整」ではなく「幼虫の発育速度の調整」が必要)

例年、夏休みも終わる頃になると「飼育していたカブトムシが卵を産んだので、幼虫を育てたい」という相談が相次ぐ。但し、どの家庭も一度はカブトムシの幼虫飼育の経験があるので、その内容は昔と違って専門的だ。「出来るだけ赤いカブトムシに育てたい」と…

【お盆休み番外編①】毎年お盆を迎える晩夏の頃から、実家の庭先に現れる大きなカブトムシの話(「小さなカブトムシほど初夏に出現し、大きなカブトムシほど晩夏に出現する理由」)

1.実家ではお盆を迎える頃から「夏の風物詩、カブトムシ」がやってくる 今年もお盆は実家へ墓参り。カブトムシの事は忘れて・・と思いきや、実家の玄関を開けるなり、目に飛び込んで来たのは小さな飼育ケース。中には、昼間から昆虫ゼリーに食いつく大きな…