カブトムシの飼育に伴うコバエ対策(コバエが集まる理由2つと対応策4つ)
1.猫とカブトムシ
カブトムシを飼育していなくても、夏になると部屋の中にコバエや蚊やダニは侵入してくる。コバエでさえ、体長はわずか2ミリ程度だ。どんな建物であろうと換気口や排水溝がある以上、コバエや蚊やダニは容易に侵入してくる。
ただ、カブトムシを飼育すると、どうしても普段より多くのコバエを目撃することになる。ベランダに置いてある飼育ケースを安心して室内に持ち込めないし、猫は、実は綺麗好きな動物でもある。コバエを事前に防ぎたい。
2.コバエが集まる理由2つ
そもそも、カブトムシの飼育ケースにコバエが集まるのは何故だろう?
カブトムシの飼育ケースに集まるコバエには2種類ある。
カブトムシの「成虫の餌(ゼリー等)」や「幼虫の餌(広葉樹マット)」に集まる。
(1)ショウジョウバエが集まる理由:カブトムシの成虫の餌(ゼリー等)
自然界のカブトムシの成虫は、樹液を求め、クヌギ等の広葉樹に集まってくるが、そこには必ずショウジョウバエが居る。それと同じで、飼育ケースの中のカブトムシの成虫の餌(ゼリー等)が、ショウジョウバエを引き寄せるのだ。
(2)キノコバエが集まる理由:カブトムシの幼虫の餌(広葉樹マット)
自然界のカブトムシの成虫は、広葉樹マット(クヌギ等の広葉樹の枯葉が土になったもの)に卵を産むが、キノコバエも広葉樹マットに卵を産むため集まってくる。それと同じで、飼育ケースの中のカブトムシの幼虫の餌(広葉樹マット)が、キノコバエを引き寄せるのだ。つまり、飼育ケースにキノコバエが侵入すると、いつのまにかキノコバエの幼虫の巣窟となりかねないのだ。
3.対応策4つ
コバエが集まる理由がわかれば、コバエ対策は単純明快だ。
(1)事前に飼育ケースへのコバエの侵入を防ぐ
(例:キッチンペーパーや虫よけシートを飼育ケースと蓋の間に挟む)
(キッチンペーパーは人工蛹室でも使用している通り、通気性は十分あるのだ)
(これでコバエは侵入しない。安心して室内にも持ち込める)
(ベランダ等の気温の高い室外に置く場合は、蓋を開けておくのがよいだろう)
(2)「カブトムシの成虫を育てる場合」は、幼虫飼育マット(広葉樹マット)でなく成虫飼育マット(針葉樹マット)を使う。
「成虫飼育マット」は餌ではなくトイレや隠れ場所として使われるため、コ バエ・ダニが嫌がる針葉樹を使うのだ。針葉樹(ヒノキ等)の木製チップは、猫トイレでも使われているように消臭・抗菌効果もある。
(カブトムシの成虫飼育マットの針葉樹は、綺麗好きな猫たちも毎日使っている)
(3)「カブトムシの成虫を育てる場合」は「成虫の餌(ゼリー等)」の散乱を防ぐ。
(カップゼリーの蓋は取らず、カッターで小さく十字に切ると良いだろう)
(4)「カブトムシに産卵させる場合」や「カブトムシの幼虫を育てる場合」は、成虫飼育マット(針葉樹マット)でなく、幼虫の餌である幼虫飼育マット(広葉樹マット)を使う。
この際、キノコバエの卵を排除するため、古い幼虫飼育マット(広葉樹マット)は廃棄し、新しい幼虫飼育マット(広葉樹マット)を使用する。