カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

カブトムシの毎日の健康診断法(今日も健康かどうか、天寿を全うしたかどうか)

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(猫たちには小さすぎて、結局1年以上使われなかった猫の爪とぎポール)

カブトムシを飼育していると、昨日までは元気に餌を食べていた個体が、翌朝、急に仰向けになって死んでしまっている事がある。しかし、それは多くの場合、「寿命だったから」ではない。自然界の健康なカブトムシは、地中に潜って寿命を全うするからだ。
カブトムシの成虫の寿命が約1か月と短いからといって、急に死ぬものではない。多くの場合、徐々に弱って、最期は地中に潜って寿命を全うする。

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(オス3匹を集め「木にしがみつく力」を確認。が、1時間以上降りてこない)

1.健康なカブトムシの特徴

自然界の健康なカブトムシの特徴は以下の3点である。

(1)夜間は、地上に出て活動する(食事・排泄・ケンカ・交尾)。
(2)活動(食事・排泄・ケンカ・交尾)は、木に強くしがみつくことで行われる。
(3)日中は、太陽・高温・天敵から身を守るため、地中に潜って眠る。
(4)最期は、地中に潜って寿命を全うする。

2.不健康なカブトムシの特徴

(1)夜間は、健康な個体に餌場を追われ、活動(食事・交尾)出来ない。
(2)健康な個体にケンカで負けるのは、木にしがみつく力が弱いからである。
(3)日中は、健康な個体が餌場に居ないので、リスクを冒して地上に出る。
(4)最期は、寿命を全う出来ず、カラス等に捕食される。

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(まず、オス1匹目(小)が他の2匹にケンカを仕掛ける)

3.カブトムシの毎日の健康診断法

従って、飼育ケース内のカブトムシが、「健康であるかどうか?」「天寿を全うしたかどうか?」は、毎日、以下の4点を確認すればよい。

(1)夜間は、マットの上に出て活動していること(食事・排泄・ケンカ・交尾)。
(2)木にしがみつく力が強いこと。
(3)日中は、マットの下に潜っていること。
(4)最期は、マットの下に潜って寿命を全うする。

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(今度は、オス3匹目(大)が他の2匹にケンカを仕掛ける)

 4.木にしがみつく力が強いこと

 (1)健康なカブトムシが木にしがみつく力の強さ

雑木林でカブトムシやクワガタを採集する最も一般的な方法は、「木を蹴飛ばした振動で、地面に落ちてきたカブトムシやクワガタを拾う」という方法だ。実際は、木から落ちてくるのはクワガタやカナブンばかりで、カブトムシはほとんど落ちてこない。その理由は、クワガタやカナブンに比べ、カブトムシは木に「しがみつく力」が非常に強いからだ。健康なカブトムシに500mlのペットボトルを吊るしても、木にしがみつて離さない。大型のクワガタ(ミヤマクワガタノコギリクワガタ)がカブトムシとケンカしていつも負けてしまうのは、カブトムシの「しがみつく力」が圧倒的に強いからだ。f:id:chart15304560:20180728120731j:plain

 (最後は、オス2匹目(中)が他の2匹にケンカを仕掛ける)

(2)確認方法

毎朝、飼育ケースを掃除する際に、転倒防止材の上にカブトムシを乗せてしがみつかせる。カブトムシの角をつかんで持ち上げた時に、カブトムシが転倒防止材を離さなければ、健康な証拠だ。

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(角をつかんで持ち上げた時に、転倒防止材を離さなければ、健康な証拠)