カブトムシのサナギを観察できる人工蛹室(日用品で自作)
カブトムシの幼虫を飼い始めて2週間が経過した。
最近、猫たちは幼虫の観察容器には近づかなくなった。
マットの上の幼虫の糞も増えていない。
カブトムシの幼虫たちは活動が鈍り、餌(マット)も食べなくなったようだ。
そろそろ6月下旬だ。
カブトムシの幼虫たちは、サナギになる準備に入ったのだろう。
カブトムシの幼虫は、マットの中に蛹室を作り、そこでサナギへ変身する。
しかし、幼虫の観察・飼育ケースでは、その様子を観察できない。
そこで、カブトムシのサナギを観察できる人工蛹室を日用品で作ってみた。
1.人工蛹室の容器(植木鉢、ペアポット)
人工蛹室の容器は、100均で購入した植木鉢だ。
直径13cm、高さ12cmのプラスチック製のペアポット。
この家にある一番小さい植木鉢だ。
毎週、このペアポットで猫たちの大好物の「猫草」を「種」から栽培している。
ペアポットは、どんなに水やりしても鉢底から水や土が漏れない利点がある。
部屋の中に気軽に置ける植木鉢なのだ。
2.人工蛹室の材料(粘土状に固めた使用済みマット)
自然のカブトムシの蛹室は、マットとカブトムシの幼虫のフンを固めたものだ。
そこで、人工蛹室の材料も、マットとカブトムシの幼虫のフンが最適だ。
まず、幼虫の観察・飼育ケースから使用済みマット(マットとフン)を掘り起こす。
二週間ぶりの幼虫たちとのご対面である。
使用済みマット(マットとフン)を手で粘土状に固める。
それをペアポットに押し固め、人工蛹室を作る。
3.人工蛹室の支え(キッチンペーパーの芯)
(1)蛹化不全
カブトムシの幼虫は、蛹になる際に、幼虫の殻を脱ぎ捨てる(脱皮)。
カブトムシの幼虫は、頭を上にしてないと、上手く脱皮出来ない(蛹化不全)。
(2)羽化不全
カブトムシのサナギは、成虫になる際に蛹の殻を脱ぎ捨てる(脱皮)。
カブトムシのサナギは、マットが崩れて人工蛹室が塞がると、上手く脱皮出来ない(羽化不全)。
そこで、人工蛹室にはカブトムシの幼虫やマットを支える「支え」が必要になる。
日用品をいろいろ試した結果、キッチンペーパーの芯が最適なようだ。
(1)粘着カーペットクリーナーの芯
厚い紙筒のため、マットの湿気が人工蛹室まで伝わらない。
(2)トイレットペーパーの芯
薄い紙筒のため、マットの湿気が人工蛹室まで伝わる。
但し、芯に残ったペーパーを剥がすのが毎回面倒だ。
(3)キッチンペーパーの芯
薄い紙筒のため、マットの湿気が人工蛹室まで伝わる。
しかも、トイレットペーパーの芯2本分の長さがあるため、鉢の深さに合わせて長さを調節できる。
4.人工蛹室の温度管理・湿度管理(キッチンペーパー)
カブトムシの幼虫は一定の通気性と保湿性を確保しないと死んでしまう。
そのため、ペアポット全体に蓋をする必要がある。
日用品をいろいろ試した結果、キッチンペーパーが最適なようだ。
(1)穴をあけたラップ
保湿性・耐久性は高いが、通気性が悪く、高温になりやすい。
(2)ティッシュペーパー、トイレットペーパー
通気性・保湿性は高いが、耐久性が低く、すぐ破れる。
(3)キッチンペーパー
通気性・保湿性は高く、しかも耐久性があり、破れにくい。