カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

”秋のカブトムシ”散る(気象庁「10月最高気温の記録更新、季節外れ猛暑、新潟で36度。東京の10月真夏日2日は1875年観測開始以来140年余りで今年で4回目(1915年、2013年、2016年、2018年)」9月中旬以降バナナで延命し”10月の真夏日”を2度乗り越えたベランダ飼育のカブト達。そのうち1匹目オス(赤)の寿命がとうとう尽きた。羽化後95日目だった(10/9)。最期は外傷もなく美しい姿であった)

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(1匹目オス(赤):約50mm、蛹化6/20、羽化7/6、後食7/14、死亡10/9)

前回(10/6)、「カブトムシは日々の温度変化ではなく、より正確な日々の日長(光周期)の変化を手掛かりに、これから訪れる季節(樹液が枯れ、寿命が尽きるタイミング)を推し量る。したがって、昼夜の長さが逆転する秋分(9/23)を境に、”秋のカブトムシ”の寿命はいつ尽きてもおかしくない」と述べた。

そこで、寿命が近づく”秋のカブトムシ”達のために、この3連休、時間を見つけて出来るだけのことはしてやろうと思ったのだが・・。

9月中旬以降バナナで延命し、”10月の真夏日”を2度乗り越えたベランダ飼育のカブト達。そのうち、1匹目オス(赤)の寿命がとうとう尽きた。羽化後95日目だった(10/9)。最期は外傷もなく美しい姿であった。

1匹目オス(赤)はエサをバナナに変えてからの回復が目覚ましく、9/29には「コバエ防止用キッチンペーパー」を破り飼育ケースから脱走するほどに回復した。そのため、前回(10/6)述べたように最近はむしろ2匹目オス(茶)の方を心配していた。死亡前日も1匹目オス(赤)は2匹目オス(茶)より非常に元気な様子だった。このように「昼夜の長さが逆転する秋分(9/23)を境に、”秋のカブトムシ”の寿命はいつ尽きてもおかしくない」。

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(1匹目オス(赤)蛹化6/20)      ⇩

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(1匹目オス(赤)羽化7/6)       ⇩

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(1匹目オス(赤)後食7/14)

1.”秋のカブトムシ”が散る3日前の風景(10/6)

(1)10月最高気温の記録更新、季節外れ猛暑、新潟で36度

季節外れ猛暑、新潟36度 10月の国内最高気温更新 :日本経済新聞

「台風25号の影響で暖かい空気が流れ込み、新潟県三条市で6日午後2時40分ごろに36.0度を観測した。季節外れの猛暑日(35度以上)となり、10月の国内最高気温の記録も更新した」

(2)”10月2度目の真夏日”に備え、”大人買い”してしまったバナナ15本

台風24号の通過後、東京は季節外れの真夏日(最高気温32.3度)を迎えた(10/1)。次にやって来た台風25号は日本海に沿って北上したので、新潟で10月の国内最高気温を記録した(10/6)。翌日には東京も再度、季節外れの真夏日になるという。

そこで”10月2度目の真夏日”を乗り越えてもらおうと、”秋のカブトムシ”達のためにバナナの買い足しに行ったのだが・・近所の八百屋には熟れたバナナ3房(15本)しか無かった。全部で105円だったのは良いが量が多すぎるのだ。最近よくバナナを買いに行くので、八百屋が好意でカブト達のために余り物を用意してくれたのだろうか?買った時は「二匹でバナナ15本」を食べきれるか悩んだが、1匹目オス(赤)が居なくなった今となっては「一匹でバナナ15本」となってしまった。

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(”大人買い”してしまったバナナ。「一匹でバナナ15本」は流石に無理だろう)

(3)バナナの保存方法

バナナの保存方法はいろいろあるが、「理由」と「対策」が一番単純明快であったので以下を参考にした。

バナナの保存方法。ラップやビニール袋で覆って冷蔵庫が一番長持ち。 | やまでら くみこ のレシピ

①冷蔵庫の野菜室に入れる(バナナの呼吸をおさえる)

「バナナを冷蔵庫の野菜室に入れると、バナナの呼吸をおさえることができるので、日持ちするようになる」

②柄の部分をラップで巻く(エチレンガスを放出するのをおさえる)

「バナナが熟すのは、バナナ自体が出す成長ホルモン「エチレンガス」が原因です。バナナの柄の部分をラップで巻くと、バナナがエチレンガスを放出するのをおさえることができます」

③バナナ全体にラップ(他のバナナが出すエチレンガスの吸収をおさえる)

「さらにバナナ全体にラップをすると、まわりにあるバナナや他の食品(りんごなど)が出すエチレンガスの吸収をおさえることができます。2段階に分けてラップで包むと、バナナがエチレンガスに触れにくくなるので、熟し過ぎを防げる」

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(猫たちは部屋の掃除中に毎朝鬼ごっこをする。カブト達も飼育ケースの掃除中に毎朝鬼ごっこをしていた)

2.”秋のカブトムシ”が散る2日前の風景(10/7)

(1)東京の10月真夏日2日は1875年観測開始以来140年余りで今年で4回目(1915年、2013年、2016年、2018年)

東京の”10月2度目の真夏日”は140年間で4回目。そのうち、3回が2013年、2016年、2018年と過去6年間に集中している。これは地球温暖化の顕在化なのだろうか?

東京都心で真夏日 10月最多に並ぶ(日直予報士 2018年10月07日) - 日本気象協会 tenki.jp

気象庁の気温の観測記録は1875年からありますが、この140年余りで10月に30度以上の真夏日を観測したのは昨日までで15日。近年はやや多い傾向といえますが、10年に一度くらいの割合で、珍しい記録です。なかでも2度あった年は、今年で4回目で、過去1915年10月8日に30度5分、10月9日に31度3分。2013年10月11日に30度2分、10月12日に31度3分。2016年10月4日に32度0分、10月6日に31度3分。今年が10月1日の32度3分ときょう(7日)の30度到達(上昇中)です。10月に真夏日が3回以上あったことはありません」 f:id:chart15304560:20181010210212j:plain

(マット交換を待つ間、2匹目オス(茶)を追いかけまわす1匹目オス(赤))

(2)”10月2度目の真夏日”に備え、”大人買い”してしまった成虫用マット5ℓ

この時期、幼虫用マットが主流で成虫用マットを販売しているショップは少ない。昨日(10/6)ようやくあるペットショップで「コバエがいやがる昆虫マット 」5ℓを見つけたので、1か月ぶりにマット交換を行った。

今年初めて使ったマットだが「ヒノキに含まれる天然素材成分が飼育中に寄りつくコバエを抑えます。抗菌性に優れ、ダニを抑制して快適な飼育環境をつくります」という説明通りの効果を発揮してくれた商品だ。

買った時は「二匹で成虫用マット5ℓ」を消費できるか悩んだが、1匹目オス(赤)が居なくなった今となっては「一匹で成虫用マット5ℓ」となってしまった。

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 (カブトムシは湿度の高い場所に生息するので、マットは加湿してからセット)

3.”秋のカブトムシ”が散る1日前(10/8)の風景

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(普段は通り過ぎるだけの近所の公園。積み重なる落葉は秋の気配)

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(見上げると山桜が一本。落葉が舞い散る様子が”秋のカブトムシ”と重なる)

f:id:chart15304560:20181010004645j:plain(落葉に誘われ公園の中へ。”10月真夏日”のせいか、まだ緑が濃いようだ) 

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(背の高いスギ科のメタセコイアの一角を抜けていく) 

f:id:chart15304560:20181009135650j:plain(唯一紅葉していたのは、ここだけのようだ) 

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(公園の奥にはこのようなクヌギやコナラの一角が四か所もある。実家の近所の雑木林の4倍の広さはある。しかし、毎年夏にカブトムシやクワガタを見たことはない。カナブンさえ一匹も見たことは無い。樹液が出ないのだ) 

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(足元にはクヌギやコナラの木の実。家族連れ3組が”どんぐり”拾いに夢中だ)

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(先日の台風24号では東京も暴風雨だった。だから、枝つきの”どんぐり”も多い)

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 (家族連れに袋をもらって、持ち帰った”どんぐり”。「団栗の背比べ」) 

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  (”秋のカブトムシ”達へのお土産にしてみたが、特に変わった反応はない)

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 (2匹目オス(茶)より元気な1匹目オス(赤)。翌日寿命が尽きるとは思えないほど目が輝いている)

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 (1匹目オス(赤)より元気が無い2匹目オス(茶)。すぐ後を追いそうだ) 

4.”秋のカブトムシ”が散った当日(10/9)の風景

もしかしたら、1匹目オス(赤)はクヌギやコナラの木の実”どんぐり”を見て「やはり、もう秋なんだ」と再度悟って散って行ったのかもしれない。そうだとしたら1匹目オス(赤)より元気が無い2匹目オス(茶)も、すぐに後を追うだろう。

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(今となっては1匹目オス(赤)が散る直前に、クヌギやコナラの木の実”どんぐり”を見せてあげられて良かったかもしれない)

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(今となっては1匹目オス(赤)が散る直前に、新しいマットに交換しておいて良かったかもしれない)

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(上:1匹目オス「先に行ってるよ」下:2匹目オス「後からすぐ行くよ」)