カブトムシの幼虫、さなぎの育て方2018年

虫好きな猫たちのために、ベランダでカブトムシの幼虫を育てる悪戦苦闘の物語

【敬老の日番外編②】猫嫌いの高齢の母が「栃木からやって来た耳の聞こえない迷子の猫」に好かれてしまった話(飼い主のおばあさん「娘の家に猫を預けたら行方不明になった。耳が聞こえない猫なので、交通事故にあったのではないかと心配で一週間探し続けた」猫「”ばあば”を探しに外に出たら迷子になったった」)

前回、次のように書いた。

「昨日は敬老の日だったので、週末から実家へ行ったのだが、あれから実家の庭先にはカブトムシは現れなかったという。代わりに、毛並みの美しい三毛猫ボブテイルが実家の庭先に現れたという」

実は、実家で一番の「虫嫌い、猫嫌い」は高齢の母である。そもそも母は「今までペットを飼いたいと思ったことが無い」という。そんな母が、父が亡くなってから、毎年のように、庭先で75~80mmクラスの大型のカブトムシを捕獲したり、先日も、庭先で非常に珍しい三毛猫ボブテイルを保護したというのだから、人生とは不思議なものである。

1.虫嫌いの高齢の母が庭先でカブトムシを捕獲する理由(「迷子」だから)

そもそも虫嫌いの母が、毎年のように、庭先でカブトムシを捕獲する理由は、【お盆休み番外編①】で書いたように「半日ほど庭先に放置していたが、日差しが強くなっても、庭から逃げない」からだ。つまり「大半は放っておくと庭先から逃げていく。けれど中には、自由に逃げられるのに、庭先からいつまでも逃げないカブトムシが居る。これは迷子と同じ」というのだ。

なぜ、雑木林に放さないのか?と聞いたら、

母「あの小さな雑木林では、樹液が足らないのではないか。お盆になる頃には、樹液が枯れてしまうのではないか。だから、6月、7月ではなく8月の晩夏の頃にカブトムシはエサを求めて、民家のある方へ毎年飛んでくるのではないか」という。

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(実家近くの小さな雑木林。9月に入り、樹液はすっかり枯れているようだ)

 2.猫嫌いの高齢の母が庭先で三毛猫を保護した理由(「迷子」だから)

このように、例年は、お盆が過ぎても「迷子のカブトムシ」はやってくるのだが、今年は8月13日の1匹だけだったという。今年はその代わりに、毛並みの美しい三毛猫が庭先にやって来てしばらく居座ったという。

母「その猫は8月下旬に近所の駐車場で見かけた。いつの間にか、庭に置いてある自転車のカバーの陰に隠れていた。近寄ってみると尻尾が短く、毛並みの美しい三毛猫だった。だから、野良猫ではなく飼い猫だと思った。飼い主が見つけ易いように、元居た駐車場へ戻してやった。翌日、その猫はまた、自転車のカバーの陰に隠れていた。また元居た駐車場へ戻してやった。そんなことを4回繰り返した」という。

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(母が保護した「三毛猫」の写真は無いので、代わりに秘蔵?の写真を掲載)

 3.見知らぬ猫を抱っこした母が怪我をせずに済んだ理由(「飼い猫」だった。しかも「三毛猫のボブテイル」だった。運が良かった)

猫嫌いの高齢の母が、その「迷子の猫」を、一人でどうやって元居た駐車場へ戻したのか聞いてみた。猫の飼い主でさえ、猫の爪で引っ掻かれて病院に行くという話はよく聞くからだ。すると、「触りたくないので、最初は園芸用のスコップに乗せようとしたが、小さくて無理だった。仕方ないので、抱っこして運んだ。おとなしい猫だった」という。

おそらく、その「迷子の猫」が、たまたま「飼い猫」だったから、おとなしい性格だったのだろう。また、「ボブテイル」(ウサギのように尻尾が短い品種)だったから、おとなしい性格だったのかもしれない。

「ウサギのように尻尾が短い」猫は、日本では江戸時代から商売繁盛の縁起物「招き猫」のモデルとされ、日本国内ならどこでも見る事が出来る、ごく普通の猫だ(但し、尻尾が短いのは遺伝の関係なので、数は少ない)。

この「ウサギのように尻尾が短い」猫は、ほぼ日本にしか居ないので、海外では非常に珍しく「ジャパニーズ・ボブテイル(日本の尻尾が短い猫)」として品種登録されている。「その性格は人懐っこく、飼い主の言葉にもよく反応するなどペットとして非常に適している」として、現代では日本よりむしろ海外で有名な品種だ。同じように遺伝の関係で数が少ないのが「日本の三毛猫」だ(「三毛」も遺伝の関係なので、数は少ない)。

従って、母の後をついてきた「三毛猫」の「ボブテイル」は遺伝の視点で見ると、猫の中でも非常に珍しい部類に入る。

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(猫たちも「ボブテイル」の兄妹だから、尻尾はウサギのように短い。遺伝の関係で、猫たちの両親も、尻尾がウサギのように短い「ボブテイル」だった)

 4.迷子の猫「”ばあば”を探しに外に出たら迷子になった」

このように、見知らぬ猫を抱っこした母が怪我をせずに済んだのは、たまたま運が良かっただけだと思うのだが、母は楽観的である。「とりあえず飼い主が現れるまで、空腹だろうと思い、魚肉ソーセージをあげたら食べた。その2日後、飼い主が現れた」という。

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(「ボブテイル」の性格は非常におとなしい。カブトムシを襲ったこともない)

飼い主のおばあさん「東京に用事があって栃木からやって来たのだが、娘の家に猫を預けてたら行方不明になった」という。母は自転車のカバーをめくり、「迷子の猫」をぎゅっと抱っこして「お前は、”ばあば”を探しに外に出たから迷子になったんか?」と一言猫に言うと、飼い主のおばあさんに手渡したそうだ。

飼い主のおばあさん「耳が聞こえない猫なので、交通事故にあったのではないかと心配で一週間前から探していた。娘の家は隣町で、何度も探したが見つからないので、今日はこちらの民家を1軒1軒回っていた」という。

一週間後、その飼い主のおばあさんは、わざわざ栃木からまたやって来たという。菓子折りを持って改めて実家の母にお礼の挨拶に来たそうだ。律儀な人である。

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(「ボブテイル」は、他の動物ともすぐに仲良くなる、日本ではごく普通の猫)

ところで、その「迷子の猫」は、なぜ4度も実家の庭先に戻って来たのか?なぜ、よりによって、猫嫌いの母の後をついてきたのか?

おそらく、それは「耳が聞こえない猫だった」からだろう。母の「声」ではなく、飼い主のおばあさんと「年恰好が似ている」から、高齢の母を頼ろうと思ったのだろう。大人の中でも「ばあば」は小柄で動作も遅いので、猫にとって一番安心する存在なのだろう。

  5.バナナの試食2日目の様子(9月20日(木)朝6時半撮影)

1匹目オス(赤)が、今日で羽化後75日目を迎えた。二匹目オス(茶)も、今日で羽化後70日目を迎えた。

前回、「カブトムシを11月19日まで飼育した青年の話」を書いた。その青年を見習って、そろそろ寿命が尽きそうなカブトムシたちのために、エサを昆虫ゼリーからバナナへ切り替えた。今日で二日が経ったが、予想以上に経過は順調だ。

(1)掃除の手間(変わらない)

バナナは掃除が大変と思ったが、実際は、以前と手間はほとんど変わらない。

(2)マットの汚れ(無し)

昆虫ゼリーと違ってバナナは「液だれ」しないのでマットは汚れない。

(3)コバエ(無し)

8月ならコバエが集まりそうだが、9月は涼しいせいか、コバエは全く見当たらない。

(4)アリ(無し)

9月に入り、昆虫ゼリー目当てのアリの侵入に悩まされていたが、バナナにはアリは寄りつかないようだ。

(5)効能(少し元気になった)

カブトムシの食いっぷりも良いし、少し元気が戻った気がする。

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(見た目は汚いが、バナナは「液だれ」しないのでマットは汚れない。)

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(健康チェック:1匹目オス(赤)は、逆さにしても、ずり落ちなくなった)

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(健康チェック:2匹目オス(茶)は、またマットに潜るようになった)

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(バナナの試食2日目で、少し元気が戻った気がする)